天香山命と久比岐のあれやこれや

素人が高志の昔を探ってみる ~神代から古墳時代まで~

2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

伊勢神宮の外宮と内宮

むかし、伊勢の内宮と外宮は争っていた。 内宮は中臣氏。 外宮は度会氏。 日本書紀の建国神話を読み解いた結果、中臣氏に関わる「天兒屋」「武甕槌」「豊城入彦・八綱田」の貢献は、どうも嘘くさい。多大な実績があるなら中臣氏も大連か大臣に就いてもよさそ…

smalltalk - 彦根

和様建築を見たくなって、滋賀県の西明寺を拝観したときのこと。 うろ覚えなのだが、地元タクシーの運転手さんが、大昔の彦根はハブ港だったと仰っていたと思う。曖昧な記憶だが、たぶん聞いた。 あれは五男神の天津彦根と活津彦根のことを言っておられたの…

建国神話余話 誓約の五男神

神代上第六段(誓約)で誕生する五男神は、順序こそ違うが、顔ぶれは変わらない。一書第三は五柱に熯之速日を加え、六男神としている。この熯之速日は、神代下第九段(国譲り)本伝に武甕槌の親として登場する。 本伝 一書第一 一書第二 一書第三 天忍穂耳天…

建国神話余話 関東の国譲り

神代下第九段(国譲り)の一書第二は、高皇産霊が大己貴に「當主汝祭祀者天穗日命」と言って、天穂日が大己貴を祀ることを約束する。 天穂日は、天照と素戔嗚の誓約で誕生した五男神(六男神)の一柱だ。 神代上第六段(誓約)本伝は、天穂日に「是出雲臣土…

建国神話余話 洲羽神話のモリヤ

洲羽の伝承では、建御名方が地元の神である洩矢(守屋大臣)を打ち負かして入植したという。この伝承の元になる史実として、ふたつの可能性が考えられるだろう。 諏訪史料データベース 諏訪信重解状 『諏訪信重解状』とは 上記リンク先より2021年8月転写 諏…