天香山命と久比岐のあれやこれや

素人が高志の昔を探ってみる ~神代から古墳時代まで~

四兄弟のカラクリ

瓊瓊杵=景行[12]
彦火火出見(山幸)=豊国別
吉野行幸までの神武四兄弟=允恭四兄弟

日本書紀古事記の狙いは、日向灘と豊後水道をルーツとする勢力がヤマト建国に深く関わったように偽ること。

記紀神話は四兄弟を同母兄弟としているが、これは虚偽。
父親も違う可能性が高い。

四兄弟はそれぞれ、出発地と寄港地の四か所をルーツとする勢力。
日向 :神武[1]=允恭[19]
筑紫 :五瀬=住吉仲皇子
安芸 :稲飯か三毛入野どちらか=反正[18]
吉備 :稲飯か三毛入野どちらか=履中[17]

ふたつの逸話から推測できる事件
(1) 海神族が筑紫勢の有力者をヤマト王権へ送り込む。
(2) ヤマト王権の有力者(物部、吉備など)が筑紫勢に抵抗する。
(3) 安芸勢がヤマト王権に加担して日向勢(隼人)を唆し、筑紫勢を攻撃させる。
(4) ヤマト王権が日向勢を裏切る。
(5) 日向勢が報復するため近畿に乗り込む。

将来に禍根を残さないために同母兄弟に設定したのではないか?
同じ理由で、木梨軽皇子と安康[20]と雄略[21]も同母兄弟ではない。異母兄弟ですらない可能性もある。